はじめに(この記事でわかること)
- 新築と中古でどれくらい“お金の差”があるのか
- 建物性能や管理状態の違い
- 将来の資産価値の動き方
- 内見で分かる“暮らしのリアル”
- 住民層やコミュニティの特徴
このブログでは、中古マンション購入とフルリノベの実体験を中心に、 家選びで大切にしたポイントを発信しています。
家探しを始めた頃、私たちは新築と中古の違いが分からず、まずは両方を比較するところからスタートしました。 実際に見て歩く中で、それぞれのメリット・デメリットがはっきり見えてきました。
今回は、新築と中古を比較して気づいたリアルな違い をまとめています。 価格・管理・住み心地・資産価値など、家探しで知っておきたいポイントをお伝えします。

まず最初に気になる“お金・制度”の違い
購入前にまず気になるのが、価格や制度面の違いです。
価格の違い
家探しを始めたとき、まず最初に感じたのが 「新築はとにかく高い」 という現実でした。 SUUMOなどで新築マンションの情報を見ていても、駅近や人気エリアはほぼ予算オーバー。 同じエリアで比較すると、新築は中古よりも1,000万〜2,000万円以上高いことも珍しくありません。
一方で中古マンションは、
- 価格帯が現実的
- 選択肢が広い
- 駅近でも手が届く物件が多い というメリットがあり、私たちの生活圏では 中古のほうが圧倒的に選びやすい と感じました。
さらに、同じ予算で比較すると 広さがまったく違う のも大きなポイント。 新築だと「この広さは無理だな…」と思う間取りでも、 中古ならゆとりのある広さが選べることが多く、暮らしのイメージが一気に現実的になりました。
また、意外と見落としがちなのが 建物部分の消費税。
- 新築:建物価格に消費税がかかる
- 中古:個人売主の場合は消費税がかからない
この差も、総額で見ると大きな違いになります。
新築は“一時金”が必要(中古は不要)
新築マンションを購入する場合、物件価格とは別に 一時金 が必要になります。
代表的なものは次のとおりです。
- 修繕積立基金
- 管理準備金
- その他の初期費用
これらは物件によって金額が異なりますが、数十万円〜100万円前後になることもあり、購入時の負担として無視できません。
一方で中古マンションは、基本的にこうした一時金が不要です。 すでに積み上がっている修繕積立金を引き継ぐ形になるため、初期費用がシンプル なのが特徴です。
住宅ローン減税の対象かどうか
住宅ローン減税は、新築と中古で 適用条件が大きく異なる 点に注意が必要です。
新築マンション
- 基本的に住宅ローン減税の対象
- 条件を満たしていれば問題なく利用できる
中古マンション
- 築年数や耐震基準など、いくつかの条件を満たす必要がある
- 条件を満たさない場合は、住宅ローン減税が使えないこともある
特に中古の場合は、
- 築25年以内(木造は20年以内)
- 新耐震基準に適合していること などがポイントになります。
そのため、中古物件を検討する際は、 「この物件は住宅ローン減税の対象になるか」 を事前に確認しておくことが大切です。
ランニングコスト(固定資産税・共用設備など)
新築と中古では、購入後にかかる ランニングコスト にも違いがあります。
固定資産税
- 新築は建物の評価額が高いため、固定資産税が高くなる
- 中古は築年数が経つほど評価額が下がり、固定資産税も下がる
共用設備の維持費
- 共用設備が豪華な新築は、その維持費が管理費に反映されやすい
- 中古はシンプルな共用施設が多く、維持費が抑えられる傾向
このように、購入後のランニングコストは 新築のほうが高くなりやすい という特徴があります。
安全性・建物性能の違い
安心して暮らすために欠かせないのが、建物の安全性や性能です。
耐震基準の違い(新耐震/旧耐震)
中古マンションを検討する際に重要なのが、建築年による耐震基準の違いです。
旧耐震基準(〜1981年5月)
- 大地震で「倒壊しないこと」を前提とした基準
- 現在の基準よりも耐震性能が低い場合がある
新耐震基準(1981年6月〜)
- 「中規模地震ではほとんど損傷しない」「大地震でも倒壊しない」ことを前提とした基準
- 中規模地震:震度5強程度
- 大地震:震度6強〜7程度
中古マンションは築年数によって、 旧耐震か新耐震かが明確に分かれるため、購入時の判断材料になります。
<旧耐震の場合の補足>
- 必要に応じて 耐震診断 を行うことができる
- 耐震補強工事 を行う場合は、費用がかかるうえ、マンション管理組合の総会で一定の賛成が必要 → そのため、実際に補強工事まで進められるかどうかはハードルがある
生活音・構造の違い
生活音や遮音性は、新築か中古かよりも、 物件ごとの構造や仕様によって大きく変わります。
新築マンション
- 現在の遮音性能の考え方に基づいて設計されており、一定の性能が確保されている
中古マンション
- RC造・SRC造・壁式構造など、構造によって遮音性に差が出る
- ただし、築年数だけで遮音性を判断することはできない
結論:新築・中古で生活音の傾向は一概に言えない
- 遮音性は「構造」「スラブ厚」「直床・二重床」「施工品質」など、物件ごとの差が大きい
- 新築だから静か、中古だからうるさい、という単純な比較はできない
中古の強み:内見で実際の生活音を確認できる
- 中古は入居中の状態で内見できるため、生活音の聞こえ方を自分で確かめられる
- 新築は完成前販売が多く、実際の遮音性を確認できない場合がある

管理・維持の違い
長く住むうえで重要になるのが、管理状態や修繕の考え方です。
管理費・修繕積立金の違い
マンションの管理費や修繕積立金は、新築と中古で特徴が異なります。
新築マンション
- 引き渡し当初は、管理費・修繕積立金が低めに設定されている
- 数年後に、修繕計画に合わせて大幅に値上げされるケースが多い
中古マンション
- すでに運営実績があるため、“今の金額”が適正かどうか判断しやすい
- 過去の値上げ履歴や修繕履歴を確認できる
このように、管理費・修繕積立金は 新築より中古のほうが実態を把握しやすい という特徴があります。
修繕履歴の透明性
マンションの「これまでの修繕状況」が分かるかどうかは、新築と中古で大きく異なります。
新築マンション
- 引き渡し時点では、大規模修繕の履歴がない(これから積み上がっていく)
- 将来の修繕計画はあるものの、「実際にどう運営されるか」はまだ分からない
中古マンション
- 過去の大規模修繕の履歴や実施内容を確認できる
- 修繕のタイミングや内容から、管理の質を判断しやすい
このように、修繕履歴の透明性という点では、中古マンションのほうが情報が揃っているという特徴があります。
共用設備の違い
マンションの共用設備は、新築と中古で特徴が異なります。
新築マンション
- 最新の共用設備が充実している
- ラウンジ・ワークスペース・ジムなど、付加価値の高い設備が多い
中古マンション
- 設備の内容は物件によって差が大きい
- 築古では、「エレベーターが止まらない階がある」 など、今では見られない仕様に驚くこともある
このように、共用設備は 新築ほど最新で、中古ほど“物件ごとの差”が大きい という特徴があります。
共用施設の維持費と“使われ方”
マンションの共用施設は、維持費と実際の利用状況に違いがあります。
新築マンション
- ラウンジ・ジム・ゲストルームなど、豪華な共用施設が多く、維持費が高くなりやすい
中古マンション
- シンプルな共用施設が中心で、維持費が抑えられる傾向
このように、共用施設は豪華でも使用頻度が低くなるのは“あるある”なので、豪華さよりも 維持費と実際の使われ方 を見極めることが大切です。
資産価値・将来性の違い
将来の売却や資産形成を考えるなら、資産価値の動き方も大切なポイントです。
資産価値の動き方
マンションの資産価値は、新築と中古で下がり方に大きな違いがあります。
新築マンション
- 住んだ瞬間に“中古”となり、価格が大きく下がる
- 新築プレミアムが消えるため、最初の下落幅が大きい
中古マンション
- 築10〜20年以降は、価格の下落がゆるやかになる
- 過去の価格推移から、将来の資産価値を読みやすい
このように、将来売却を考えるなら、資産価値の動きが読みやすい中古のほうが計画を立てやすいという特徴があります。

暮らしのリアルが分かるかどうか
実際の住み心地や生活環境は、現地でしか分からない“リアル”があります。
中古は“現物を見てから買える”安心感
中古マンションは、実際の生活環境を確認してから購入できる点が大きなメリットです。
確認できるポイント
- 騒音(道路・線路・人通り)
- におい(工場・飲食店・ゴミ置き場)
- 日当たり
- 風の通り抜け
- ベランダからの景色
- 周辺の治安・人通りの雰囲気
新築マンション
- 完成前販売が多く、ショールームでは実際の環境が分からない
- 入居して初めて「思っていたのと違う」と感じるケースもある
このように、中古マンションは“現物を見てから買える”安心感があり、生活環境を自分の目で確かめられる点が大きな強みです。
駐車場・駐輪場・ゴミ置き場など“生活のリアル”が見える
中古マンションは、日常生活に直結する“リアルな部分”を事前に確認できるのが大きな強みです。
確認できるポイント
- 駐輪場の整い方(乱雑か、きれいに並んでいるか)
- 不法投棄の有無(放置自転車・粗大ゴミなど)
- ゴミ置き場の清潔さ
- 住民のマナー(分別、置き方、共用部の使い方)
- 管理の質(日常清掃・巡回の丁寧さ)
新築マンション
- 入居前のため、実際の使われ方や住民のマナーは判断できない
- 生活が始まってみないと“リアルな雰囲気”が分からない
このように、中古マンションは日常のリアルな部分を事前に確認できるため、実際の暮らしをイメージしやすいという特徴があります。
タイミングによっては“隣人に会える”安心感
中古マンションは、購入前に住民の雰囲気を感じられることがある点がメリットです。
実際にあり得るシーン
- エレベーターで住民と偶然会う
- 駐輪場やエントランスで軽く挨拶を交わす
- 駐輪場の自転車から、住民層の傾向が分かる
- 子どもを乗せられる電動アシスト自転車が多い → 子育て世代が多い
- スポーツタイプが多い → 単身・若い世代が多い など
新築マンション
- 入居前販売が多く、住民の雰囲気を事前に知ることはできない
このように、中古マンションはタイミングが合えば“どんな人が住んでいるか”を事前に感じられる安心感があります。
住民層・コミュニティの違い
マンションの雰囲気を大きく左右するのが、住民層やコミュニティの特徴です。
住民の世代構成・コミュニティの違い
マンションは、新築と中古で住んでいる人の世代構成やコミュニティの雰囲気に違いがあります。
新築マンション
- ファミリー向け物件は、子育て世代が多く、同年代の家族が集まりやすい
- 同時入居が多いため、コミュニティが一気に形成されやすい
中古マンション
- 子育て世代・単身・シニアなど、幅広い世代が混在
- すでにあるコミュニティに“途中から入る”形になることが多い
このように、住民の世代構成やコミュニティの違いは、マンション全体の雰囲気に大きく影響します。
まとめ:新築と中古、それぞれの違いを理解して“自分たちに合う選択”を
ここまで、新築と中古の違いを15項目で比較してきました。
新築と中古には、価格・管理・資産価値・住み心地・住民層など、さまざまな違いがあります。 どちらが良い・悪いではなく、自分たちの暮らし方や価値観に合うかどうかが大切です。
私たちの場合は、
- 現実的な価格帯で選べる
- 内見で“暮らしのリアル”を確認できる
- 管理状態や住民層を事前に把握できる
といった理由から、中古マンション+フルリノベを選びました。
この記事が、これから家探しをする方の「自分たちに合う選択」を見つけるヒントになれば嬉しいです。
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